JASDAQ,OTC market 2003 9 8
JASDAQとは、店頭市場の銘柄のことです。
東証一部の企業に比べれば、小型企業が多いのです。
だいたい、資本金が、10億円強の企業が、目につきます。
なかには、調べてみると、資本金が2億円という企業もあります。
しかし、このような小型企業でも、しっかりしています。
むしろ、東証一部の企業の方が、
不景気だとか、リストラだとか騒いだのです。
店頭市場の小型企業も、不景気だったのでしょうが、
そんなことを言っても、誰も聞いてはくれません。
そんなことを言えば、銀行に、融資を引き上げられる可能性があります。
東証一部の企業は、銀行に対して、よく、債務免除してくれと言っていますが、
店頭市場の小型企業が、銀行に、そんなことを言えば、
銀行は、融資をすぐ引き上げてしまい、倒産します。
東証一部の企業のように、債務免除という特典はありません。
銀行は、中小企業に対し、「貸し渋り」や「貸しはがし」をしていますが、
中小企業に対し、このようなことをやっても、
手間がかかるだけで、効果は少ないのです。
このようなことは、大企業に対し実施すればよいのです。
一発、実施するだけで、大きな効果があります。
これで、銀行経営が、いかに、いい加減か、わかったでしょう。
借金は、普通、借り手の悩みですが、
借金が巨額になりますと、今度は、貸し手の悩みとなります。
そういうわけで、銀行は、個人や中小企業には、容赦なく、借金の取り立てをし、
大企業には、借金の取り立てをしないどころか、
債務の免除を行うのです。
債務免除をあちこちで、やっていますが、よく株主が怒らないですね。
銀行の株主は、寛大なのでしょう。
さて、店頭市場の銘柄は、
一部、問題のある企業がありますが、
おおむね、堅実経営の企業が多いのです。
毎年、安定的に、配当金を払っている企業が多いのです。
誰も、店頭市場は注目しませんので、株価は、あまり動きませんが、
配当金は、しっかり払う企業が多いのです。
また、黒字転換した企業も多いのです。
店頭市場の企業は、債務免除という特典はありませんから、
自力で、企業再生をしなければなりません。
このように、地味にコツコツと努力している店頭市場の企業に、
なんとか、日があたるようにしたいのですが、
あまりに数が多いので、大変なのです。
ここは、店頭市場の銘柄に対する投資ファンドを作った方が、
効率がいいと思っています。